先週の11日にこのような状況であるが、「イケ・サンパーク」という都市公園がオープンした。完全なオープンは秋ごろにはなる予定というが、とても楽しみな公園の一つである。「イケ・サンパーク」は、豊島区が掲げる「国際アート・カルチャー都市」の実現に向け、整備が行われている4つの公園のうち最後に整備された公園である。
都市における公園の在り方は、表参道の交差点の角地に最近できたライジンパークやソニーパークなどの取り組みや渋谷のミヤシタパークなど多様化しているように感じる。利用者の目線からでも、駅から直接つながって居たり、交差点で少し寄るものなど、種類も様々であり、その中でも、「イケ・サンパーク」は、周辺住民から訪れた人まで、多くの人がふらっと立ち寄りやすい環境がつくられていくと期待できると思う。
イケ・サンパーク
この公園は、造幣局東京支局跡地につくられた最も面積の大きいで、防災公園としての役割も兼ねられている。広さもあるので、南池袋公園ほどしっかりとした養生は難しそうですが、同じく広々とした芝生の公園にもなっている。使われ方は、これまでに完成している公園など、池袋外から訪れた人の利用とは異なり、子供が広い場所を走り回ったりするなど、より周りに住んでいる人が使いやすいものになっていくような気がする。
また、IKEBUSという低速度バスの停留所も設置されている。いままでのAルートに少し変更が加えられて、公園内部を通行していくかもしれないが、いずれにしても、街にとっての公園がモビリティの転換地点として認識されると、移動と滞在の場所が結び付き良いなと思う。
カフェのような滞在施設や屋台のように気軽に食事を楽しむ場所はまだ整備途中であるが、その段階であっても多くの人が芝生を求め訪れていることはすごいことだと思う。池袋が他の主要都市である新宿や渋谷と差別化を図るような、都市の公園や住居環境を作っていく過程に注目したいと思う。
南池袋公園
すでに完成している残りの3つの公園のうち、2016年に完成した南池袋公園は、いつ行っても多くの人でにぎわい、都市公園としてとても成功しているように思える。運営のために、変電施設をこの地に所有していた東京電力の協力があったり、「南池袋公園をよくする会」を立ち上げるなどの取り組みは、もっと多くの都市でも広まっていくといいなと思う。
数ある取り組みの中でも、芝生を維持することもこの公園の価値を大きなものにしていると感じる。多くの人がレジャーシートを敷いたり、あるいはそのまま寝そべったり、こどもが歩き回ったりしている。こういう場所が多くの人が都市の中で求められていると同時に、職住近接の住み方には、こういう公園の近さも大事であるかなと思わされる。
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